シャチハタ印にインクを補充する方法|印鑑・スタンプの種類別のやり方をご紹介
インク浸透式で連続なつ印できる印鑑やスタンプは、開発元であるシヤチハタの名前にちなんで「シャチハタ印」の愛称で親しまれています。使っているうちに印影が薄くなってきたシャチハタ印はご自身でのインク補充が可能ですが、やり方がわからずお困りの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、シヤチハタ製の印鑑・スタンプのインク補充方法を種類別にわかりやすくお伝えします。インク補充に関するよくあるお悩みやご質問への回答もまとめましたので、ぜひご一読ください。
シャチハタ印のインク補充のやり方
シャチハタで人気のネーム印・スタンプのインク補充方法をタイプ別にご説明します。なお、そのほかのシャチハタ印やスタンプ台などのインク補充方法は、こちらのページをご確認ください。
ネーム9・ネーム6
「ネーム9」「ネーム9 スタンド式」「ネーム9 Vivo」のインク補充方法はカートリッジ交換方式です。「ネーム6」シリーズのインク補充方法も基本的に同じですので、以下の手順を参考にしてください。
【カートリッジ交換方式によるインク補充方法】
- ホルダーを外す
- 新しいインクカートリッジに交換する
◾️詳しいインク補充方法を見たい方はこちら
◾️上記商品の補充インクはこちら
キャップレス9・プチネーム
「キャップレス9」シリーズや「プチネーム」シリーズのインク補充方法は滴下方式です。補充の際は、以下の手順で進めましょう。
【滴下方式によるインク補充方法】
- シャッター部を本体から取り外す
- 印面を上にして平らな面に置く
- 補充インクを1滴だけ落とし馴染むまで放置する
シャッター部の外し方は、本体部分と印面側を左右それぞれの手でつまみ、力を込めて引き抜くだけでOKです。印面以外にインクが付くと拭き取りが難しいため、必ず1滴ずつゆっくりと補充してください。
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Xstamper
ビジネスでよく用いられる角型・丸型のXstamperのインク補充方法は、そのほとんどが滴下方式となっています。インク補充のやり方は、次の2ステップです。
【Xstamper全般のインク補充方法(滴下方式)】
- ホルダーを外す
- インク補充口キャップを外す(付いているタイプのXstamperのみ)
- 補充口から補充インクを滴下して内部のインク吸蔵体に染み込ませる
丸型16号までの型番やキャップレス式、速達用などの一部のXstamperにはインク補充口キャップが付いているため、1の手順のあとに外してください。また、ホルダーではなく、スライド式カセットタイプのスタンパーもあります。その場合、本体側面の「PUSH」と印字されているところから取り外し、内部にあるすべての吸蔵体へインクを滴下しましょう。
なお、Xstamperの種類によっては滴下ポイントが複数あったり、補充口ではない穴が開いてたりする場合もあるため、必ず位置を確認してください。インク補充の際は、一気に滴下せず、浸透するのを確認しながら少しずつ行うのがうまくいくコツです。
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ブラック11・データーネーム・その他 補充インキ(シール用I型対応)
シャチハタ印のインク補充に関してよくある5つのお悩み
ここからは、シャチハタタイプの印鑑・スタンプのインク補充に関するよくあるご質問・お悩みを5つピックアップしてお答えします。
シャチハタ印にインクを補充する時期の目安は?
ネーム印類とXstamperは約5,000回〜1万回、データーネームだと約3,000回なつ印できますので、インク補充の目安にしてください(当社試験による)。ただし、使い方や使用・保管環境によって持ちが変わるため、要否は印影の薄れ具合で判断することをおすすめします。なお、確認方法は以下のとおりです。
- 最後の使用から12時間ほど放置する
- 試し押しをする
上記を試してみて印影の薄れがひどい場合は、インク補充が必要です。
インクを補充しても薄い
インクを補充したのに印影が薄い場合は、以下4つの可能性が考えられます。
- インクが十分に浸透していない
- 印面に汚れが付着している
- インクが足りない
- 本体の寿命がきた
インクが十分に浸透していない
補充直後は、インクがまだしっかり浸透していません。特に、気温が低いときは浸透に時間がかかります。インクを補充したのち、必ず印面を上向きに立て、浸透するまで約1〜3時間は待ちましょう。
印面に汚れが付着している
印面にゴミやホコリが詰まっていると、インクを補充しても印影が薄れやすくなります。事前に、印面をセロハンテープなど粘着性のあるものでクリーニングしてから補充を始めてください。
インクが足りない
補充しても薄いときは、インクの量が足りないのかもしれません。そのまま、再度インクを少量だけ補充してみましょう。
本体の寿命がきた
上記の対処法をすべて試しても効果がないときは、本体のゴムの硬化・劣化による寿命の可能性があります。なつ印回数にもよりますが、使用開始から7〜10年経ったら買い替えを検討してください。
インクを補充するとにじんでしまう
にじみが気になる場合、インクの注入量が適量でないのかもしれません。インクが多すぎると、漏れやなつ印時のにじみの原因になります。対処法として、補充インクを下にして注入口を合わせ、数時間放置して様子をみてください。また、インク補充の一連の工程が完了したら、実際に使用する前に必ず試し押ししましょう。
違う種類のインクを補充してもいい?
印鑑・スタンプの補充インクは100円均一ショップなどでも販売されているものの、専用ではない製品の使用は絶対にやめてください。異なる性質のインクが混じると、印面の目詰まりや化学反応による分離が起き、二度と使えなくなるおそれがあります。最悪の場合、買い替えになるかもしれないため、印鑑・スタンプと同社の指定製品を使用するのがベストです。
インクの種類による違いは?
シャチハタ印に使われる以下4種類のインクの特徴は以下のとおりです。
インクの種類 | 特徴 |
顔料系 | インクがなつ印対象の表面に留まる性質を持つ。発色・耐水性・耐光性に優れる。 |
染料系 | インクがなつ印対象の内部へ染み込む性質を持つ。乾きが早く連続なつ印向き。 |
光沢紙用 | 表面にツヤがあるコート紙類に適したインク。 |
非複写タイプ | コピーに映らない特殊な性質を持つ蛍光イエローのインク。 |
顔料系と染料系は、さらにそれぞれ油性・水性に分かれています。シヤチハタの浸透印は顔料系インクが使用されている商品が大半ですが、まれに染料系のものもあるため、補充前に必ずラベルを確認しましょう。なお、発売時期が古く、対応するインクの判別が難しいときはこちらをご参照ください。
シャチハタ印のインクが切れたら補充してセルフメンテナンスしよう
シャチハタ印は、正しい方法でインクを補充し、定期的にメンテナンスすれば長くお使いいただけます。補充用インクは「シヤチハタオフィシャルショップ」で販売していますので、お手持ちの印鑑・スタンパーに対応する商品を常備しておいてはいかがでしょうか?