ルアーを塗装して釣果を上げよう!リペイントの流れや手軽なおすすめグッズを紹介
「お気に入りのルアーがボロボロになってしまった」とお悩みではありませんか?
釣果実績が多かったり、思い出の一本を上げたルアーは、塗装が剥がれて使用頻度が落ちてしまうのは惜しいですよね。そんなときは自分で塗装して、補修することが可能です。
本記事では、ルアーの塗装に必要なものや基本的な流れを解説しています。手軽にリペイントしたい方向けのおすすめグッズも紹介していますので、お気に入りのルアーを復活させたい方、自分好みのカラーリングのルアーを作りたい方はぜひ参考にしてください。
ルアーの塗装に必要なもの
ルアーを塗装する際に必要なものをまとめました。本格的にルアーの塗装をしたい方は、ホームセンターや専門店で探してみてください。
なお、塗装用の機材を使わず、手軽に塗装したい方は「もっと簡単にルアーを塗装したい! 」以降にて便利グッズをご紹介しています。こちらもあわせて確認してみてくださいね。
エアブラシ
エアブラシは、塗料をルアーに吹きかけるために必要な道具です。上部のカップに塗料を入れてボタンを押す、または引き金を引くことで塗料を飛ばします。
エアブラシにもさまざまな種類がありますが、初めて使う方はボタンを押すだけで作業できる「シングルアクションタイプ」がおすすめです。常に同じ量の塗料を吹きかけられるため、ルアーの色ムラが気にならずに済みます。
次に紹介するコンプレッサーと一緒に使う必要があるため、始めはセットになっているものを購入するといいでしょう。
コンプレッサー
コンプレッサーは、エアブラシを使うために必要な道具です。エアブラシは空気圧を利用して塗料を吹きかけるため、その空気を生み出さなければなりません。そこで活躍するのは、コンプレッサーです。
コンプレッサーもいくつも種類がありますが、できれば高圧のものを選ぶのがおすすめ。安定してスピーディーに塗料を吹きかけられるので、ルアーを色ムラなく塗ることができます。
塗装剥がし
元の塗装を剥がすために使うのが、塗装剥がしです。液体は燃料アルコールやアセトンなどを使います。アセトンはジェルネイルを取るときにも使われる溶剤の一つです。これらの液体で剥がした後に、紙やすりを使って取り切れなかった細かな塗装を剥がします。
塗料
塗料には、油性塗料と水性塗料があります。油性塗料は耐久性に優れているため、水の中で使うルアーに適しています。ただ、乾くまでに数日~数週間かかることがあるため、塗装してすぐに使いたい場合には向いていません。水性塗料は安価で手に入り、速乾性に優れているのが特長です。一方で油性塗料と比べると耐久性に劣るため、ルアーの塗装に使うと剥がれやすい点は押さえておきましょう。
塗料の色は、下地の役割もできるホワイト、シルバーを持っておくと便利です。そのほかはお好みのカラーを集めてみてください。
うすめ液
うすめ液は、塗料をうすめるために必要なものです。塗料は原液のままだと粘度が高いため、エアブラシに入れてもうまく吹きかけられません。そのため、うすめ液で粘度を低くしてから使用します。塗料とあわせて購入しましょう。
洗浄液
洗浄液は、エアブラシを洗浄する際に使うものです。ルアーに異なる色を吹きかけたいとき、そのまま別の塗料を入れてしまうと色が混ざってしまいます。そのため、洗浄液で一度エアブラシをきれいにする必要があります。片付けのときにも使いますので、忘れずに手に入れておきましょう。
コーティング剤
コーティング剤は、ルアーに付けた塗料が取れないようカバーする液体です。ウレタンコートやセルロースセメント、アノンなどさまざまな種類があります。きれいなペイントを保つためにも、コーティング剤は欠かせません。
ルアー塗装の基本的な流れ
ルアーの塗装をする際はさまざまな液体を使用するため、環境を整えることが重要です。作業をするときは必ず換気をし、防毒マスクやメガネをして吸い込んだり目に入ったりしないよう注意してください。また、塗料は机や壁に付着すると取れにくいので、「ブルーシートを引く」「汚れてもいい場所で作業する」など場所も工夫しましょう。
それでは、ルアー塗装の基本的な流れをご紹介します。
1:ルアーの塗装を剥がして磨く
まずは、塗装剥がしを使ってルアーの塗装を剥がします。塗装剥がしの液体で湿らせたキッチンペーパーでルアーを巻き、上からラップで巻きましょう。少し時間を置いて剥離が終わったことを確認したら、耐水ペーパーやサンドペーパーで磨いて、さらに塗装をきれいに剥がします。
2:ホログラムを貼る
塗装を剥がしたルアーにホログラムを貼って、表面をなめらかにします。貼ったときにできるシワは、耐水ペーパーやサンドペーパーでつぶすと凸凹が気になりません。
3:塗装する
いよいよ塗装です。エアブラシとコンプレッサーを使って、塗料を吹きかけます。ホログラムを残したいところは透明な塗料を吹きかけると、きれいな模様をキープできます。カラー塗料は、白を吹きかけたあとに使うと、よりきれいな色が出ますよ。塗料を変えるときは色が混ざらないように、必ず洗浄剤で洗うようにしてくださいね。
4:コーティングする
塗装が終わったら、塗料が取れないようにルアーをコーティングします。コーティングには、コーティング剤に沈めてしまう方法(ドブ漬け)とエアブラシで吹きかける方法の2種類があります。コーティング剤に沈めるときは、水性ニスなどで軽く覆う「色止め」をしないと、コーティング剤に入れたときに塗料が流れてしまうので注意が必要です。色止めしたあとに、ウレタンコートに3回ほど漬けてください。
エアブラシでコーティングするときは、セルロースセメントとアノンを2:1で混ぜたものを数十回吹きかけます。ドブ漬けよりも手間がかかりますが、そのぶん仕上がりもきれいになりますよ。
もっと簡単にルアーを塗装したい!
ここまでエアブラシでルアーを塗装する方法を紹介しましたが、用意するものが多く、時間もかかるのでハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか?
実は身近に手に入るものを使うことで、もっと手軽にルアーの塗装ができます。手間やコストを抑えて簡単にルアーのリペイントをしたい方は、ぜひ試してみてください。
缶スプレーを使う
1つ目は、缶スプレーを使う方法です。缶スプレーはエアブラシとコンプレッサー、塗料が一体になっているので、そのぶん用意するものが少なくて済むメリットがあります。
塗装を剥がし、研磨するところまではエアブラシを使うときと同じ要領で進め、プライマーを吹きかけて乾燥させます。塗装したくない部分にマスキングテープを貼り、缶スプレーを拭きかけましょう。ウロコ模様をつけたいときは、洗濯ネットの上から吹きかけると再現できますよ。仕上げも透明な缶スプレーを吹きかけるだけでOKです。
耐久性は本格的な塗装と比べるとどうしても劣りますが、手軽にリペイントしたい方におすすめの方法です。
油性塗料のペンを使う
2つ目は、油性塗料のペンを使う方法です。ボロボロまでいかないときの色塗りやピンポイントで色を変えたいときは、ペンを使ってみてください。
天候やフィールドの条件に合わせて色を塗り分けて使うことが可能なので、釣り場でも手軽にリペイントできます。広く塗りたいときや細かく塗りたいときのどちらにも使えるので、1つ持っておくと便利です。
釣り場でも使用できる「Artline IREGUI MARKER(イレグイマーカー)」
手軽にリペイントしたいアングラーにおすすめなのが「Artline IREGUI MARKER(イレグイマーカー)」です。
イレグイマーカーは耐水性・速乾性のある油性塗料を使用しているため、ルアーに塗って少し乾かすだけですぐに使えます。ペン先は曲面も塗りやすい専用設計のブラッシュタイプを採用。曲線部が多いルアーでも、きれいに色塗りできます。
自宅でリペイントするときはもちろん、釣り場でその日の天候やフィールドに合わせてルアーの色を変えられるのがメリットです。カラーはケイムラカラーを含む9色。「ケイムラクリア」を使用すると、ルアーの色を変えずに紫外線反射効果を与えられます。
手軽にリペイントしたい方や釣り場の状況にあわせてルアーの色を変えたい方は、ぜひご検討ください。
ルアーを自分で塗装してもっと楽しい釣りライフを
ルアーは使ううちにどうしてもボロボロになってしまいますが、リペイントすることで長く使い続けられます。本格的な塗装でルアーのリペイントを楽しむもよし、身近なもので手軽に行うもよし。自分オリジナルのルアーが作れるのも、リペイントの魅力です。本記事で紹介した内容を参考にして、もっと楽しく充実した釣りライフを過ごしましょう。