【子どもが嫌がる手洗い】楽しみながら習慣づけるには?
最近では、感染症予防の観点から子どもにしっかり手洗いをしてほしいと考える方も少なくないでしょう。しかし、子どものうちは手洗いが習慣化するまでに工夫が必要であったり、時間がかかったりします。また、手洗いを嫌がるのには、子どもなりの理由があることも。
この記事では、子どもが手洗いをしたがらない理由と手洗いを習慣づけるためにできる工夫について解説します。子どもがなかなか手洗いをしてくれないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
子どもが手洗いを嫌がる理由は?
子どもはどのような理由で手洗いを嫌がっているのでしょうか。子どもが手洗いを嫌がる理由は主に以下が考えられます。
- 水が怖い
- 冷たい水が嫌い
- 洗面所が怖い
- 蛇口に手が届かない
- 踏み台が怖い
- 手洗いをする理由が分からない
- 手洗いが楽しくない
これらは手洗いをする場所の環境を整えたり、子どもとしっかり話すことで解消される場合もあります。
解決策の例としては、冷たい水が理由であればぬるま湯を使ってみる、踏み台が怖いのであれば慣れるまでは親が寄り添って支えてあげる、抱きかかえて手を洗えるようにしてあげるなどがあります。また、「手洗いをする理由が分からない」と感じている子どもには、必要性についてしっかり話すことが大切です。実際に親が手洗いをしている姿を見せながら説明することで、子どもは目で見て理解することができます。
まずは、子どもが「なぜ手洗いをしたくないのか」に理解を示し、手洗いに対して抱いている不安などを解消してあげましょう。
子どもの手洗いを習慣づける5つの工夫
続いて、子どもの手洗いを習慣づけるためにできる工夫を5つご紹介します。すぐに実践できることもあるので、できることから試してみてください。
1.手洗いがしやすい環境作り
子どもにとって洗面台の位置は高く、手を洗うためには大人が抱きかかえたり、踏み台を使用する必要があります。もし踏み台が不安定でのぼるとグラグラと揺れていたり、高さが合っておらず子どもの身長では洗面台に届かないという状態だと、安心して手洗いできません。
また、洗面台のふちから蛇口までの距離が遠く、子どもの腕では届かない場合も同様です。このような状態が見受けられたときには、踏み台を新しくしたり、蛇口のハンドルに割り箸などを取りつけて子どもでも届くような工夫をするとよいでしょう。
2.親が一緒に手を洗う
親子で一緒に手を洗うことで、子どもは1人でいるよりも楽しく手洗いができます。また、手を洗う際に歌を歌うことで、楽しいだけでなく時間をかけて手洗いができるため、風邪・感染症予防にも効果的です。一緒に手洗いをしている間に「手洗いは楽しいこと」という意識を持たせることができれば、習慣的に手洗いができるようになるでしょう。
3.手洗いができたら褒める
しっかり手洗いができたときには、たくさん褒めてあげることも大切です。褒められたことによって、子どもは「また手洗いをしよう」と思うようになるかもしれません。手洗いができたら「手洗いできてえらいね!」「しっかり手洗いできてすごい!」というように積極的に声をかけてあげましょう。
4.なぜ手洗いをするのかを伝える
なぜ手洗いをしなくてはならないのかを理解していないために、面倒だからと手洗いをしない子どももいます。手洗いをする必要性を「病気にならないために手を洗おうね」など、子どもが理解できる言葉で伝えることが重要です。手洗いを題材にした絵本などで大切さを伝えるのもおすすめです。
5.楽しく手洗いができるアイテムを使う
手洗いを習慣化するためにアイテムを使うのも1つの手段です。例えば、ポンプ式の石けんであれば、ボトルにシールなどを貼って世界に1つだけのオリジナルボトルにすることで、子どもの興味を惹くことができます。また、手洗いをしたらカレンダーなどにシールを貼ったりスタンプを押すという習慣を作れば、子どもが達成感を覚えて積極的に手洗いをするようになることも期待できます。
ほかにも、シヤチハタの「おててポン」は手洗い前に手の平に押すスタンプで、「スタンプが消えるまでしっかり石けんで洗う」という手洗いの目的を子どもに楽しみながら伝えることができます。
スタンプの模様はバイキンや音符のイラストがあるので、手洗いの確認として「バイキン押して、消えるまで洗った?」と聞くと子どもにも分かりやすいでしょう。
子どもが楽しめる工夫で手洗いを習慣にしよう!
感染症予防のために子どもに手洗いをしてほしいと思ってはいても、どうしたら嫌がらず手洗いをしてくれるのだろうとお悩みの方は多いのではないでしょうか。なかなか子どもが手洗いをしてくれないと感じたら、「なぜ手洗いをしないのか?」という理由に目を向けましょう。手洗いを習慣化するためには子どもが楽しいと感じることが重要です。「おててポン」などのアイテムも使いながら、楽しく手洗いできる工夫をしてみてください。