子どもの粘土遊びに「かんてんねんど(寒天粘土)」がおすすめの理由
粘土遊びは子どもの知育につながるとして、保育園や幼稚園でも採用されています。自分で完成のイメージを思い浮かべながらつくるため、想像力や立体的な感覚を養うにも効果的と考えられています。
今回は、粘土遊びをはじめる年齢や粘土の種類を選ぶ際のポイント、おすすめの「かんてんねんど(寒天粘土)」などについてご紹介します。小さな子どものいるママ・パパは、ぜひご覧ください。
粘土遊びは何歳から?
粘土は子どもが夢中になって楽しめる定番の遊びですが、何歳から遊ばせていいのか悩む方もいるでしょう。「口に入れてしまうかもしれない」「肌に合わず荒れないか心配」など、安全面の不安を感じることもあるかもしれません。
たしかに小さな子どもは何でも口にいれるため心配ですが、大人と一緒なら1歳ごろから粘土遊びを楽しむことができるでしょう。
はじめは、粘土の形を思ったように変えることが難しく、どう楽しめばいいかわからないケースもあります。ただ、1歳ごろは作品をつくるよりも、とにかく触って楽しむことが目的です。一緒に触って、転がして、簡単な形のものをつくって、粘土遊びは楽しいものだと認識させてあげましょう。
「おだんごできたよ」「もっと大きいボールをつくろうか」など、声かけをしながら一緒に行えば、親子のスキンシップもばっちり。きっと粘土遊びが好きになってくれるはずです。
粘土は何を基準に選んだらいい?
一口に粘土といっても、小麦粉粘土や油粘土、紙粘土、寒天粘土など種類はさまざまです。粘土を選ぶ際は、以下の点を参考にしてみてください。
原料や成分を確認して、安全性の高いものを選ぶ
粘土を選ぶ際は、原料や成分を確認しましょう。子どもにアレルギーがある場合は、必ずアレルゲンを含まない粘土を選んでくださいね。
また、遊んでいる途中で口に入れてしまうこともあるので、万が一口に入れても安全なものを選ぶことも大切です。
子どもが扱いやすいものを選ぶ
初めての粘土遊びなら、やわらかくて扱いやすいものを選びましょう。例えば、小麦粉粘土や寒天粘土は感触がやわらかくて扱いやすいため、小さな子どもでも遊びやすいでしょう。最近では油粘土や紙粘土でも、軽くてやわらかいものも販売されています。
粘土の種類によって特長は異なるため、よく調べたうえで子どもに適したものを選んであげてくださいね。
つくりたいものや遊び方に合わせて選ぶ
つくりたいものや遊び方に合わせて選ぶのも一つの手です。例えば、1歳ごろの子どもにとって粘土は手遊びの一環です。触ったり転がしたりと、触れることで楽しみを見出します。
一方、3歳ごろの子どもは自分でイメージを持って粘土づくりをはじめます。丸めたり、人型にしたり、動物を模してみたりと、楽しみ方が変化します。つくるものや遊び方に合わせて、色味なども考慮して粘土を選びましょう。
おすすめはアレルギーの心配が少ない「寒天粘土」
粘土の種類はさまざまありますが、今回は「寒天粘土」に注目して紹介していきます。寒天粘土の魅力やメリットは、下記のとおりです。
- 安心安全に遊べる
- やわらかくて乾燥しにくい
- においが少ない
- 片づけが簡単
- 保管しやすく長持ちする
それぞれのメリットについて順に解説します。
安心安全に遊べる
寒天粘土は、食用素材である「寒天」でできているため安全安心に遊ぶことができます。万が一、子どもが口に入れてしまっても健康への影響が出にくく、アレルギーの心配もほとんどありません。
やわらかくて乾燥しにくい
寒天粘土はやわらかく、乾燥しにくいという特性があります。力のない小さな子どもでも扱いやすいため、はじめての粘土遊びにもおすすめです。
においが少ない
粘土特有の独特なにおいが苦手な方もいるでしょうが、寒天粘土はにおいが少ないという特長があります。においに敏感な子や抵抗感がある子どもでも遊びやすいほか、家のなかで遊ばせる際ににおいが気になるというママ・パパにも受け入れられやすいです。
片づけが簡単
寒天粘土はベタベタしないため、粘土板を用意する必要はありません。また、細かいカスが出ることもほとんどないため、準備や片づけが簡単です。
保管しやすく長持ちする
寒天粘土は乾燥しにくいため、密閉型の容器に入れて保管すればほとんど固まることはありません。何度でも繰り返し遊べるので経済的でエコです。
色用素材と色素で安全なシヤチハタの「かんてんねんど」
シヤチハタの「かんてんねんど」は、食品素材(寒天)と食用色素を使ったアレルギーの心配が少ない粘土です。
保水性に優れており、表面が乾きにくいため、一つの遊びに夢中になって何時間でも遊ぶ子どもにもおすすめです。乾燥してもぷるんとした弾力があり、いままでにない不思議な手触り。きっと、子どもたちも粘土遊びに夢中になってくれるでしょう。
しろ・あか・あお・きいろ・くろの5色セットのほか、単品でも購入できます。「しろ+あか=ぴんく」「あお+きいろ=みどり」「あか+あお=むらさき」というように、色違いの粘土を混ぜ合わせて別の色をつくることもできるので、子どもの色彩感覚を養うにも効果的ですよ。
寒天粘土が固まったときの戻し方
寒天粘土はきちんと保管していれば固まることはほとんどありませんが、温湿度や季節的な条件などによっては水分が蒸発し、粘土が固まってしまうことがあります。その際は、水を含ませたふきんやガーゼ、タオルなどで寒天粘土を包み、ビニール袋に入れて一晩置いておきましょう。
水分が多すぎると多少ベタつきますが、手でこねているうちに徐々に水分がなくなり、ちょうどいいやわらかさになります。それでもまだベタつくようなら、あえて乾燥させ、適切な水分量になるよう調整してみてください。
粘土遊びデビューは「かんてんねんど(寒天粘土)」がピッタリ
粘土遊びは子どもの成長につながる有意義な遊びです。手指の運動や想像力・立体的な思考を養うのにおすすめです。誤飲のリスクを防ぐためにも、ある程度の年齢まではそばについて遊んであげてくださいね。
さまざまな種類の中でも、寒天粘土はやわらかくて扱いやすいため、初めて粘土遊びをするという小さな子どもにもピッタリです。色をバランスよく混ぜるときれいな色をつくることもできるので、配色やつくるモチーフを考えながら親子で楽しんでみてくださいね。
また、お子さんと一緒に遊べる知育できるアイテムを集めてみたので合わせて参考にしてみてくださいね。