ネーム印のインキ補充目安は?補充後に改善しないときの対処法も解説
シヤチハタのネーム印は、事務用品として多くの企業で活用されています。申請書類や回覧など使用頻度は高く、いつの間にかインキが切れてしまった経験がある方もいるかもしれません。インキは補充できるので、大切に扱えば長く使い続けることが可能です。
今回は、ネーム印のインキ補充目安、補充後も印影が薄いときの解決策、インキの特長や種類などについてご紹介します。長くネーム印を愛用している方は、ぜひ参考にご覧ください。
ネーム印のインキ補充目安と手順
ネーム印のインキ補充目安は、「印影が薄くなってきたとき」です。
しかし、そのときすぐに補充するのではなく、まずは印面を下にした状態で半日ほど置いておきましょう。12時間後、再度使用してみて、それでも印影が薄い場合はインキ補充を行ってください。
インキ補充の手順は製品によって異なります。 こちらでは、多くの方に親しまれている「ネーム9」と「キャップレス9」を例に挙げて、補充インキとインキ補充の方法をご説明します。
ネーム9のインキ補充方法
ネーム9は、最も一般的なシヤチハタ印です。シヤチハタ印を持っている方の多くは、ネーム9(印面サイズ9.5mm)を使用していることでしょう。シヤチハタ印は手軽で使い勝手がいいことから人気が高いですが、その手軽さゆえにインキがなくなると本体ごと買い替える方も少なからずいます。
しかし、シヤチハタ印はインキを補充すれば何度でも使える耐久性があります。また、インキを補充したほうがリーズナブルで経済的です。補充の方法も誰でもできるほど簡単なので、シヤチハタ印をお使いの方は補充インキの使用をおすすめします。
ネーム9の補充インキは「ネーム9専用補充インキ(カートリッジ)」です。使用しているものと同じインキのカラーを選びましょう。既製品を購入した場合は、赤ではなく朱色である点に注意してくださいね。
補充前に、セロハンテープの粘着面に印面を軽く押しあて、トントンと数回やさしく叩きながらホコリなどの汚れを取り除きます。その後、ホルダーを外してインキのカートリッジを取り替えてください。
ネーム9のインキ補充方法はとても簡単です。手順は、下記のとおりです。
手順1:ホルダーを外す
ボディーを引っ張り、ホルダーを外します。
手順2:インキのカートリッジを外す
フタの部分にあるつまみを掴み、少し回すようにしてインキのカートリッジを外してください。
手順3:新しいインキカートリッジに変える
補充インキのフタを外し、本体フタの部分に差し込みましょう。
手順4:ホルダーをもとの位置に戻す
ホルダーをもとの位置に戻し、しっかりと閉めましょう。
手順5:12時間放置する
インキが印面に浸透するまでには半日ほど時間がかかるため、横にせず立てて置いておきましょう。
手順6:なつ印ができるかテストをする
インキ補充後には、なつ印のテストをしましょう。試し押しに問題がなければ、インキ補充は完了です。
なお、補充前には印面をきれいにしましょう。セロハンテープの粘着面に印面を軽く押しあて、トントンと数回やさしく叩きながらホコリなどの汚れを取り除きます。その後、上記の手順でインキの補充をしてくださいね。
ネーム9のインキ補充方法を動画で確認したい方はこちら
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キャップレス9のインキ補充方法
キャップレス9(キャップレス9 リール式を含む)の補充インキは、「Xstamper全般 顔料系補充インキ 20ml」です。
こちらも使用しているものと同じインキのカラーを選び、かつ印面を軽く掃除してから補充してください。
まずは、シャッターの部分を引き抜き、本体から取り外します。印面が上になるように本体を置き、補充インキのノズルを印面に付けて1滴補充します。
印面を上に向けて立てたまま、3時間ほどおいたらシャッター部分を戻しましょう。
キャップレス9のインキ補充方法を動画で確認したい方はこちら
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インキ補充後も印影が薄い!2つの原因と解決策
インキ補充後も印影が薄いケースがありますが、その多くは「印面の汚れ」か、「浸透が不充分」のどちらかが原因であると考えられます。以下では、それぞれのケースにおける対処方法をご紹介します。
印面が汚れている
前述のインキ補充方法でもお伝えしましたが、補充前には必ず印面を掃除しましょう。
ネーム印などの印面は、インキによる水気で汚れがつきやすい状態です。ホコリなどが印面に付着していると、くっきりしたきれいな印影になりません。そのため、印面を掃除することで再びきれいに押せるようになることもあります。補充前には印面の掃除を忘れず行いましょう。
印面を掃除する際には、強く擦ったり押し付けたりしないように注意してください。力を入れてしまうと印影が傷ついたり、潰れたりして使用できなくなってしまいます。粘着力がやさしいセロハンテープを使い、トントンと軽く押しあてて汚れを取りましょう。
インキが浸透していない
インキ補充後、すぐに使用しても印影がくっきり出ないことがあります。インキが浸透するまでには時間がかかり、ネーム9は12時間、キャップレス9は3時間というように製品によって浸透する時間にも差があります。充分に浸透させるためにも、補充後は立てた状態でそのまま置いておきましょう。
「印面を掃除したのにインキ補充後の印影が薄い」「浸透のために充分時間を置いたのに印面が薄い」という場合は、古いインキを使っていたり、本体そのものに不具合があるなどが考えられます。印影の薄さが解消されない場合は、買い替えなども検討してみてください。また、サポートセンターに問い合わせて相談しても良いでしょう。
インキが間違っている
補充インキを間違えると、本体が壊れてしまうおそれがあるため注意が必要です。
例えば、朱色のインキだからと朱肉用補充インキを使用しても美しい印影にはなりません。色は似ていてもインキの種類は違うからです。もしも違うインキを補充してしまい、本体の調子が悪くなると修復は難しく、買い直しが必要になる可能性があります。
「よくあるご質問一覧」にてシヤチハタの補充インキについての疑問にお答えしていますので、ぜひご参考ください。
ネーム印の補充インキの種類と特長
製品ごとに補充インキは違います。できるだけ長く使用するためにも、製品に合ったインキを使うようにしましょう。こちらでは、補充インキの種類と特長をご紹介します。
顔料系
顔料系のインキは色を形成する粒子が大きく、スタンプを押した際に紙の表面に定着します。耐水性や耐光性に優れているので、仕事の重要書類や機密書類など、長期保存する書類へのなつ印時に最適です。
染料系
染料系のインキは色を形成する粒子が小さく、紙に浸透することで印影を残します。速乾性に優れているため、連続してなつ印する際も重ねた紙に色移りする心配がありません。
適した補充インキを活用してネーム印を長く使おう
ビジネスの事務作業を支えるネーム印は、補充インキの選び方や補充方法などに注意して大切に扱えば長く使用できます。インキの種類や補充方法は製品によって異なるため、購入前にしっかり確認しましょう。印面の掃除などメンテナンスを行いながら、できるだけ長く手元に置いて役立ててくださいね。
なお、シヤチハタ製品を長年使用している方で、補充インキの種類を忘れてしまった場合は以下の画像をクリックしてページをご覧ください。