子どものお手伝いデビューに!任せるメリットと年齢別のおすすめ家事
「ある程度の年齢になったら、子どもにお手伝いを任せてみたい」と考えているママやパパは多いのではないでしょうか。お手伝いは子どもの自立心を高めるうえでも大切な取り組みです。意思疎通ができるようになったら、少しずつ簡単なお手伝いを任せてみるのもおすすめです。
そこで今回は、子どもにお手伝いを任せるメリットと、おすすめのお手伝いを年齢別にご紹介します。小さな子どもがいるママやパパは、ぜひ読んでみてくださいね。
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子どもにお手伝いを任せるメリット
子どもにお手伝いを任せると、自立心を育むことにつながります。ここでは、お手伝いで得られる代表的なメリットを5つご紹介します。
自己肯定感が育まれる
お手伝いによって達成感を得られたり、親から褒められたりすることで自己肯定感が育まれます。
自己肯定感とは、「自分自身の存在を肯定的に認められる感情・感覚」のことです。簡単にいうと、自分自身を好きになる気持ちや、価値があり大切だと思える気持ちのことを指します。
自己肯定感が低いと自分に自信が持てず、他人の視線や言動が気になったり、必要以上に失敗をおそれてしまうことがあります。子どもの頃の経験は自己肯定感への影響が大きいとされるため、積極的にお手伝いを任せて心の発達をサポートしてあげましょう。
責任感を養える
お手伝いは、子どもの責任感を養います。
保護者の方の中には、「子どもに任せるよりも自分でやったほうが早い」と考える方もいるでしょう。たしかに、大人のように要領よくお手伝いをこなせないこともあるかもしれません。
しかし、子どもは「ママやパパを助けたい」「もっと頼りにされたい」という気持ちを人一倍持っています。任せてもらえれば、2~3歳の幼い子どもでもきちんとこなそうと責任を持って頑張るものです。責任感を養うためにも、お手伝いに奮闘する姿を見守ってあげてくださいね。
親子のコミュニケーションになる
お手伝いは、親子のコミュニケーション機会を増やすのにもピッタリです。
お手伝いをお願いしたり、お手伝いの仕方を教えたりする際、自然と親子のコミュニケーションは増えます。また、料理をしたりお皿を洗ったりといった付きっきりでのお手伝いは、いつもより濃い時間を子どもと過ごせるでしょう。
仕事などで子どもと関わる時間が少ないという方は、ぜひ一緒にできるお手伝いを任せてみてはいかがでしょうか。きっと、親子の絆が強くなるはずです。
手指の発達につながる
ものを掴んだり、細かな作業を行ったりすると手指が発達し、手先の器用さにつながるといわれています。手指を動かす行為は対話能力の向上にも影響するため、興味を持ったことは率先して任せてみましょう。このほか、お手伝いを通じて体を動かすことは、運動能力の向上も期待できます。
参照:文部科学省「幼児期運動指針」
参照:習志野市「習志野市就学前子どもの保育一元カリキュラム指針」
考えて行動する力が身に付く
何度もお手伝いを任せていると、考えて行動する力が身に付きます。
最初から失敗せずにお手伝いができる子どもはいません。たくさん失敗して、そのたびに何がダメだったのかを考えて挑戦していくうちに「次はこうしよう」と工夫し、実践することを覚えていきます。
こうした考える力と行動力は、大人になってからも必要な力です。失敗したからとお手伝いを諦めてしまわず、長い目で成長を見守ってあげてくださいね。
【年齢別】こどもにおすすめの12のお手伝い
まず前提として、子どもにお手伝いを任せるときは年齢や能力にあった内容を選びましょう。お手伝いに使用する道具に関しても、子どもが扱いやすく安全なものを選ぶことが大切です。
子どもにおすすめのお手伝いの内容を年齢別にまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【子どものお着替え】いつから自分でできる?着替えの仕方や教え方はこちら
1歳は一緒に楽しくが基本
1歳の子どもには、「入れる」「取る」などの簡単な動作でできるお手伝いがおすすめです。一人でやるにはまだ難しく、途中でやめてしまうこともあるので、声をかけながら一緒に行いましょう。
おもちゃの片付けやゴミ捨て
おもちゃの片付けやゴミ捨ては、1歳の子どもでもチャレンジできます。
「お片付けして」だと伝わらないかもしれないので、おもちゃ箱を「おもちゃの家」に例えたり、「ゴミさんにバイバイしよう」と言い回しを工夫して促してみましょう。
おむつを取る
おむつを取ることも大切なお手伝いの一つ。あらかじめ、おむつを取り出しやすい位置に置いておくとスムーズです。
おむつ交換のたびに「おむつを取ってきてほしいな」とお願いすればきちんと覚えますし、慣れてくると自分で持ってきてくれるようになることもあります。
イヤイヤ期の2歳は遊びを取り入れて根気強く
魔のイヤイヤ期に突入する2歳の子どもには、遊びを取り入れたお手伝いがおすすめです。お願いしても「嫌だ」と突っぱねられてしまうこともありますが、想定の範囲内だと割り切り、根気強く接することが大切です。
ハンカチや靴下などの洗濯物をしまう
洗濯物を外したり、しまったりするのは、小さな子どもでも簡単にチャレンジできます。
ただ、洋服やバスタオルなどは子どもには大きいので、ハンカチや靴下などの持ちやすく運びやすいものをお願いしましょう。
食器やカトラリーの準備&片付け
食器やカトラリーの準備や片付けは、毎日行うことなので習慣化しやすいです。
「ママとパパがいつも座るところに並べられるかな?」「みんなでお片付けするぞ!」など、遊びの感覚で声をかけると、たちまちやる気になってくれるでしょう。
「誰が一番早くできるかな」などの競走形式にすると、転んでケガをしてしまうかもしれません。子どもは注意散漫になりがちなので、安全を第一に考えてゆっくりお手伝いさせてくださいね。
【子どものお片付け】自らすすんで片付け・掃除できるように教える方法の記事はこちら
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好奇心旺盛な3歳は失敗しても温かく見守る
好奇心旺盛な3歳は、ママやパパのやっていることをマネする時期です。とはいえ、あたりまえですが大人と同じようにはできません。何度も挑戦する分、失敗も多くなるので、長い目で温かく見守ってあげましょう。
タオルなどの洗濯物をたたむ
タオルやハンカチなど簡単にたためる洗濯物から任せてみましょう。 一緒にやれば子どもも飽きずに楽しめますし、何度も繰り返すうちに靴下や下着などのたたみ方も覚えてくれます。
簡単な調理のお手伝い
かき混ぜたり、ちぎったりと簡単な調理を任せてみるのもよいでしょう。
例えば、ホットケーキやクッキーなどのお菓子づくりはおすすめです。火を使うのは危険なので、粉や牛乳を入れたり、混ぜたり、型を取ったりと安全な作業を任せましょう。
このほか、たまごを混ぜる、レタスをちぎる、トマトのヘタを取るなどのお手伝いもおすすめです。火傷の心配がないサラダなどは、盛り付けまでお願いしてみてもよいでしょう。
自分で完成させたという体験は心の成長につながりますし、自分がつくったものなら野菜も喜んで食べてくれるはずです。
4歳にはレベルアップしたお手伝いをお任せ
4歳になったら、よりレベルアップした内容のお手伝いを任せてみましょう。
玄関の靴を揃える
玄関の靴を揃える習慣は大人になっても役立つため、子どもの頃から習慣づけましょう。そうすることで、友だちの家へ出かけたときなども自然に靴を揃えるようになります。
靴を揃えること自体は簡単ですが、意識しなくてもできるようになるまでが大変です。4歳は理解力が高まっていますし、しっかり伝えれば靴を揃えることが大切だと理解してくれるでしょう。
少し難しい調理にチャレンジ
4歳になると、多少手先が器用になり、細かな作業もできるようになります。卵を割ったり、調味料を計ったりといった少し難しい調理にチャレンジしてみるのもおすすめです。
5歳になったら一人で挑戦させてみる
5歳になると細かいところにも気づくようになり、作業が丁寧になります。成長の機会だと思い、さまざまなことに一人で挑戦させてみましょう。
包丁などの道具を使う
5歳になったら、道具を使ったお手伝いにも挑戦してみてください。
例えば、包丁で野菜を切ったり、ピーラーで皮むきをしたりといった調理系のお手伝いはおすすめです。包丁の握り方や野菜の押さえ方など、指を切らないように安全に配慮して丁寧に教えてくださいね。
一緒にお風呂掃除
水遊び感覚でできるお風呂掃除は、楽しく取り組めるのでおすすめです。お風呂は家族が毎日使う場所なので、掃除を任せると「きれいにしなきゃ!」という責任感が生まれます。
ただし、掃除中に滑って転倒するおそれなどがあるため、できるだけ側についているようにしましょう。離れるときはこまめに様子を見るなど配慮を怠らないことが大切です。
6〜7歳は本格的に家族の一員としてのお手伝いを
小学校に入学する6〜7歳には、家族の一員として本格的なお手伝いをお願いしてみましょう。
電気や火を使った調理にチャレンジ
電気や火を使った調理は難しいですが、横でサポートすれば十分可能です。電子レンジを使ったり、お湯を沸かしたり、卵を焼いたり、野菜を炒めたりと、できることを少しずつ増やしてあげましょう。
郵便物や新聞チェック
6〜7歳は、小学校で文字の練習をはじめている時期。はがきなどの郵便物をチェックし、家族に渡すお手伝いを任せてみてもよいでしょう。
読めない漢字もあるかもしれませんが、家族の名前はなんとなく理解していることも多いです。文字に慣れるチャンスでもあるので、お願いしてみてはいかがでしょうか。
「ありがとう」の気持ちは「ごほうびスタンプ」で
子どもが無事にお手伝いできたら、「ありがとう」「よく頑張ったね」という気持ちを込めてお手伝いカードにスタンプを押してあげてはいかがでしょうか。
システムはとてもシンプルで、マス目を書いたカードを用意し、お手伝いをするたびにスタンプを一つずつ押すだけです。自分が頑張った結果が目に見えてわかるので嬉しくなりますし、お手伝いに対してより意欲的になってくれるはずです。スタンプの数に応じてプレゼントを設定するのもよいかもしれませんね。
シヤチハタ「ネーム9 お手伝いポイント印」は、ポンっと押せるネーム印タイプ。スタンプ台いらずなので、いつでもどこででもカードに押せます。印面は「コイン柄」と「メダル柄」の2種類で、インキの色は朱色・赤・緑・藍色・紫・黒の6色です。
ボディーの色は15種類あり、ペールピンクやペールブルーなどのほか、薄紅(うすべに)や浅葱鼠(あさぎねず)、青鈍(あおにび)、桜鼠(さくらねず)、灰白(はいじろ)などのシヤチハタ95周年記念カラーから選ぶことも可能です。
子どもの好みに合わせて、ボディーやインキの色、印面を選んでみてくださいね。複数づかいもおすすめなので、ぜひお手に取ってみてください。
子どものお手伝いをサポートしながら成長を見守ろう
おうちでできるちょっとしたお手伝いは、保護者の目が届くためおすすめです。テーブルを拭いたり、トイレットペーパーを替えたりと名もなき家事はたくさんあるので、一緒に楽しみながらやってみましょう。
また、お手伝いを任せるときは「失敗しても怒らないこと」「強制しないこと」を意識してください。失敗をおそれて自分から挑戦することをやめてしまうかもしれませんし、強制するとお手伝いの楽しさを自分で見つけることができません。
大切なのは「口出ししすぎず、きちんと褒めること」です。途中でくじけたり、失敗したりするのも、成長には必要な過程です。結果だけでなく頑張った過程も褒めて、温かく見守ることが子どもの心身の大きな成長につながります。