手形アートでつくれるキャラクターとは?おしゃれなアレンジ方法も公開
子どもの成長を形に残せる「手形アート」の人気が高まっています。さまざまなモチーフがありますが、キャラクター(動物)はとくに人気です。また、手形アートは画用紙以外にもきれいに映えるので、誕生日や記念日などの贈りものにする際は素材にも工夫してみるとより魅力が伝わるはずです。
今回は、手形アートで人気のキャラクター(動物)、贈りものにぴったりの素材、プラ板を使った手形キーホルダーのつくり方、おすすめのクラフトアイテムなどをご紹介します。手形アートに挑戦しようと思っているママ・パパは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
手形アートとは?
手形アートとは、手のひらや足の裏にインキや絵の具をつけて、紙などに手形・足形をとることです。一般的に乳幼児や未就学児童の子どもの手形・足形を用いたアート作品を「手形アート」と呼ぶことが多いですが、最近では10代の若い世代にも人気があり、友だち同士で行うケースも増えています。子どもが生まれた記念や誕生日などに行うことが多く、自宅に飾ったり、両親(祖父母)へプレゼントしたりと、あらゆるシーンで活躍しています。
手形アートで人気のキャラクター&動物は?
手形アートで人気のキャラクター(動物)は、以下の通りです。
サカナ
「サカナ」は、工夫次第でいろいろな見せ方ができます。インキの色を変えたり、縦じまや斑点を付けたりすれば、マンボウやクジラ、ジンベイザメ、クマノミなどたくさんのサカナ・海の生物にアレンジ可能です。
指の部分がひらひらしたヒレのように見えるので、動きのある手形アートに。指の開き具合を変えたり、手形を押す角度を変えたりするだけで、さまざまな表情を見せてくれますよ。
もちろん親子で空想のサカナをつくってみるのもおすすめです。子どもの想像力を養ういい機会になるでしょう。
ゾウ
大きくて力強い「ゾウ」は、男の子の手形アートで選ばれやすいキャラクター(動物)です。青や水色を使ってポップに仕上げたり、灰色のインキを使ってかっこよく仕上げたりと、インキの色で印象が変わります。ゾウのやさしい目元は、温かみのある手形アートにマッチしますよ。
一色でつくることが多いですが、白を混ぜて所々グラデーションを付けたり、鼻の先に赤いペンでりんごなどのフルーツを描いたりすれば、見た目を華やかにできますよ。
ウサギ
ほんわかした雰囲気がかわいい「ウサギ」の手形アートは、女の子の手形アートで選ばれやすいキャラクター(動物)です。ピンクが選ばれることが多いですが、青や灰色にしたり、黒い画用紙に白いインキで押したりすれば、クールでかっこいいうさぎの手形アートをつくれますよ。
顔を描けば正面を向いたうさぎにできますし、尻尾を描けば後ろ向きのうさぎにもできます。向きが違うだけで雰囲気がガラッと変わるので、手形アートをする前に簡単なスケッチで構図を決めておくとよいでしょう。
ネコ
ネコは子どもにも高齢の方にも人気の動物です。逆さまに押した手形の手首にあたる部分に顔を描き足し、親指の部分を尻尾に、ほかの4本の指を足に見立てればネコの完成。黒や白のモノトーンにすると格好よくなり、カラフルにすればかわいく仕上がります。独自のグラデーションで架空の三毛猫を表現してみるのもすてきかもしれませんね。ネコ好きにおすすめの手形アートです。
アオムシ
「本物のアオムシは苦手だけど、デフォルメされているものは好き」という方も多いですよね。手形を上下交互に押すと、アオムシのように胴体の長い生きものを表現できます。緑や青を使えばアオムシっぽさを出せますが、あえてピンクや黄色などを選んでもかわいく仕上がるでしょう。アオムシのほか、ダックスフントの胴体の表現も可能です。
ハロウィンのおばけたち
ハロウィンのおばけたちも、手形・足形アートで表現できます。例えば、手形を逆さまにして顔を書いたり、包帯に見えるように黒で線を描き足せば、ゴーストやミイラ男に見えるでしょう。横に蜘蛛や蜘蛛の巣、月、墓地や枯れた木などのイラストを添えればより雰囲気のある手形アートに仕上がります。ハロウィンはダークな色合いでまとめると雰囲気が出るので、白・黒・灰色のインキや絵の具がおすすめです。もちろん、ハロウィンらしいオレンジ色をアクセントにしてもすてきに仕上がります。
クリスマスのキャラクター
冬が近づいたら、手形・足形でクリスマスのキャラクターを表現してみましょう。足形を逆さまにとり、かかとの部分を頭に見立てればサンタクロースやトナカイ、雪だるまを表現できます。また、指を開いて逆さまに手形・足形をとれば、もみの木に見立てることもできますよ。
画用紙だけじゃない!手形アートが映える素材
手形アートが映えるのは、画用紙だけじゃありません。以下の素材を使えば、すてきな手形アートをつくることができます。
ポストカード
手軽にアート感を出したいなら、ポストカードがおすすめです。0〜3歳くらいまでの子どもなら、問題なくポストカードに手が収まりますよ。
ポストカードのいいところは、切手を貼ったり封筒に入れたりして、ポスト投函で郵送できる点です。直接メッセージを書いたり、写真や手紙を添えたりすれば、祖父母など離れて暮らす親族にも幸せをお裾分けできます。
ポストカードサイズのフレーム(額縁)が100円ショップなどで売っているので、インテリアとしてお部屋に飾って楽しめます。長く心を満たしてくれるアイテムになるでしょう。
ファブリックパネル
ファブリックパネル(ボード)とは、木製のパネルにファブリック(布)を貼った北欧生まれのインテリア。絵を飾るように壁に掛けたり、棚の上に立てかけたりします。
白無地のファブリックパネルを選び、カラフルな手形アートを施せば、あっという間におしゃれなインテリアができ上がります。キャンバス生地のファブリックパネルなら、よりアート感が出てすてきですよ。
数字やアルファベットのスタンプで飾り付けたり、文字や絵を描いたりして、かわいく飾り付けしましょう。キャンバス生地は縫うこともできるので、縁に刺繍を施してオリジナリティを出すのもおすすめです。
コルクボード
コルクボードは、ブラウン系のナチュラルな色合いとざらっとした質感が魅力的。素材自体に色があるので、見えにくくなってしまわないように濃い色のインキや絵の具がおすすめです。大きなものを選べば、数人で一緒に手形・足形を押すこともできますよ。
コルクボードに直接手形・足形を取るのではなく、一度紙に押してから切り取ればレイアウトを考えながらデコレーションを楽しめます。さらに写真を貼ったり、縁をマスキングテープで飾り付けたりと工夫次第で華やかに仕上がります。ペンやクレヨンを使って名前や日付を書き入れてもよい記念になるでしょう。
大きさの異なるコルクボードを複数枚使い、蝶番を付ければ、カフェ風の扉が付いたコルクボードにすることも可能です。内側のコルクボードには手形アートを、外側のコルクボードには手形をとったときの写真を貼ってもすてきですよ。
トートやエプロンなどの布製品
買い物用のトートバッグやマザーズバッグ、エプロンなどの日常づかいできる布製品に押せば、いつでも目に入るため嬉しさが増します。その際、布に押しても色落ちしたり、にじんだりしないインキや絵の具を使ってくださいね。
また、両親(祖父母)をはじめとする親しい家族へプレゼントするのもおすすめです。普段トートバッグやエプロンを使わない方には、おしゃれな布に手形アートを施し、額装して贈ってみてはいかがでしょうか。気軽に飾れるインテリアになるため、きっと喜んでもらえるでしょう。
手形アートを生かしたハンドメイドレシピ4選
手形アートに初めて挑戦する方は、ハンドメイドレシピを参考にしてみてはいかがでしょうか。レシピを参考にオリジナルの手形・足形アートを思いつくこともあるため、一度目を通してみることをおすすめします。
こちらでは、手形アートを生かしたハンドメイドレシピを4つご紹介します。
手形アートカレンダー
クラフト紙に手形を押し、花に見立てたレトロなアートカレンダーです。シンプルでナチュラルなデザインが、薄茶色のクラフト紙によくマッチしていますよね。落ち着きのある色合いでまとめることで、大人かわいい印象に仕上がります。
手形アートの横には、マスキングテープを切り貼りしたお花が並びます。あえて一つだけ手形アートにすることで、家のインテリアに自然になじむおしゃれなデザインに仕上がっています。
こちらのレシピで使用したのは、シヤチハタの「PalmColors」です。「あかいろ」を使用していますが、カラーバリエーションは10色なので、お好みのものを選んでみてください。
ギフトカード
こちらは、手形アートに写真を組み合わせたギフトカードです。手形をワニに見立てており、ワニの背中のワイルドなゴツゴツは、マスキングテープで表現しています。カードからワニが飛び出すような立体的なつくりになっているため、インパクトがあり見る人を喜ばせるでしょう。
カードにメッセージ入りの写真を貼るのもGOOD!カードを贈る相手と一緒に撮った写真を貼れば、いつでも思い返すことができるためおすすめですよ。もちろん、メッセージやイラストを描くのもOKです。画用紙やインキの色を変えたり、別のモチーフに変更したり、装飾をこだわったりと、工夫次第でオリジナリティあふれる作品に仕上がります。ぜひ、試してみてくださいね。
足形ペンギンの母子手帳カバー
こちらは、母子手帳カバーに足形アートのペンギンを施したものです。赤ちゃんの小さな足形で形づくる足形アートは、とてもかわいらしいですよね。母子手帳は子どもが7歳ごろになるまで使用しますし、その後も病院に行く際に持っていくこともあるため、かわいいカバーで大事に保護しましょう。子どもが大きくなるたびに、足形を見て成長を実感できるはずです。
ふちを彩るのは赤ちゃんの幸せを願う四葉のクローバーです。レシピではイラストを描いていますが、苦手だなという方はシールを使ってみてはいかがでしょうか。マスキングテープを切り貼りしても、すてきに仕上がりますよ。
手形足形ポスター
こちらは、手形と足形でお花を表現したポスターです。お花と子どもの名前以外は装飾していませんが、シンプルながらもアート感のあふれる作品に仕上がっています。リビングや子ども部屋、寝室などに飾っても、インテリアに違和感なくなじむでしょう。
手形・足形以外のところは、シヤチハタの「ペタペタおえかき」を使用しています。
粘土のような質感の絵の具で、指で貼り付けて絵を描きます。立体的に仕上がり、よりアート感が増すため、手形アートを行う際はぜひ一緒に使ってみてくださいね。
キーホルダーにしよう!プラ板でつくる手形アート
「子どものかわいい手形・足形をキーホルダーにできたら…」と考えるママ・パパもいるかもしれません。通常、手形アートは紙や布などにインキを使って手形をとり、マスキングテープやシールなどで飾り付けするものですが、プラ板(プラスチックの板)を使えばキーホルダーにすることも可能です。
ここでは、プラ板でつくる手形・足形キーホルダーのつくり方をご紹介します。
用意するもの
・プラ板
・PalmColorsもしくは、水性絵の具
・筆
・紙やすり
・はさみ
・穴あけパンチ
・トースター
・アルミホイル、クッキングシート
・本
・キーホルダーのパーツ
つくり方
1.プラ板を切り、紙やすりをかける
手形サイズにプラ板をカットし、紙やすりをかけましょう。水性絵の具はプラ板になじみませんが、紙やすりをかけることで絵の具が安定します。紙やすりをかけた後の粉は、きれいに拭き取りましょう。
2.プラ板に手形をスタンプする
紙やすりをかけたプラ板に、手形・足形をスタンプしましょう。インキが多いとでき映えがきれいにならないので、薄めに塗ってください。
しっかり乾いたら、名前や日付などを書き込みます。手の形に沿ってはさみでカットしたら、チェーンを通すところに穴を開けましょう。
3.トースターで焼く
トースターにくしゃくしゃにしたアルミホイルを入れ、そのうえにクッキングシートを敷いて、トースターを予熱したら、プラ板を置きましょう。加熱から数秒経つとプラ板が縮みますが、取り出さずに見守ってください。
4.形がまっすぐになったら取り出す
クッキングシートごと取り出し、本の間に挟んで形を平らに整えましょう。
5.開けた穴にパーツを取り付ける
キーホルダーのパーツを取り付けたら、完成です。
プラ板は、焼く前と焼いた後で大きさが4分の1になります。色が濃くなるので、手形をとるときは絵の具やインキの付けすぎに注意しましょう。
「シンプルな手形がいい」という方は、手の縁を線で型どる方法がおすすめです。紙に手形をとり、プラ板に重ねて油性ペンでなぞったら、手形に沿ってプラ板をカットします。油性ペンで色を塗ったり、文字を書いたりしたら、上記3以降の手順どおりに進めましょう。
手形アートが楽しくなる!クラフトアイテム
ここでは、手形アートにおすすめのクラフトアイテムを3つご紹介します。
FirstArt 色紙サイズ
お子様の手形・足形で成長記録をかわいく残そう
シヤチハタ「FirstArt 色紙 ウサギとクジャク」は、ウサギとクジャクの手形アートがつくれる制作キットです。台紙や木製フレーム、スタンプパッド(ももいろ・そらいろ)、飾り付け用のシール&専用ペンなど、必要なものがすべてセットになっているので、これだけで手形アートが始められます。
※「シャチハタ」ではなく「シヤチハタ」です。
スタンプパッドは、手形アート専用なので安心して使えますよ。発色が鮮やかなのもポイント。にじみづらく、色褪せにくいので、長い期間きれいに保存することが可能です。
同シリーズに「2ひきのサカナ」と「ネコとチョウ」があるほか、「FirstArt A5サイズ」もあるので、お好みで選んでみてくださいね。
お子様の手形・足形で成長記録をかわいく残そう
PalmColors
シヤチハタ「PalmColors」は、手形アートのためのスタンプパッド。お肌への刺激が少ない水性顔料系インキを使っており、水洗いやウェットティッシュなどで簡単に落とせるので、赤ちゃん(子ども)にも安心して使用できます。
インキは耐水性・耐光性に優れているので、にじみや色褪せの心配はありません。約50回使用できるタフさと、塗布しやすい傾斜型ヒンジ構造を採用している点も嬉しいポイントですよ(使用回数は手のひらの大きさや使用状況・環境によって差がある)。
なお、カラーは全部で10色あるので、手形アートのモチーフに合わせて、好きな色を揃えてみてください。
First Art 布用
シヤチハタの「First Art 布用」は、赤ちゃん用のスタイやトートバッグに手形・足形アートを施せる制作キットです。スタイは「ペガサス」「はくちょう」「きょうりゅう」の3種類、トートバッグは「樹木」「花束」「LOVE」の3種類です。
モチーフの装飾となる背景はあらかじめ印刷されているため、パッケージの作例見本を見ながら指定の場所に手形や足形を押すだけでつくれます。インキが乾いたら、あて布をしてアイロンをかければ完成です。初めての方でもきれいに仕上げられるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
布描きマーカー 6色セット
シヤチハタ「布描きマーカー」は、布のバッグや巾着へのデコレーションに使用できます。耐水性と耐光性に優れており、にじみにくく、描きやすいので、きれいに文字やイラストを描くことができますよ。布に描いた後、中温でアイロンをかければ耐洗濯性がよくなるので、手形アートを利用したオリジナルTシャツづくりにも活用できるでしょう。
単品購入も可能なほか、「蛍光・パステル色セット」もあるので、お好みで揃えてみてくださいね。
空想のキャラクターを考えて手形アートにオリジナリティをプラスしよう
手形アートのモチーフは、さまざまです。とくに動物のキャラクターが人気なので、初めて手形アートに挑戦する方は簡単な動物のキャラクターからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、ほかとは違うオリジナルの手形アートをつくりたいという方は親子で一緒に空想上のキャラクターをつくってみましょう。手形・足形を見て子どもがどんなモチーフを想像するのかを考えると、ワクワクしますよね。
親子で一緒にやることで、子どもの好奇心や共存感を満たすことができます。ぜひ、楽しみながら手形アートにチャレンジしてみてくださいね。